ここ最近のアベノミクス政策を見ていると、
これは一歩間違えれば中国の改革開放政策のような大きな格差を生むのではないかと感じる。
豊かになれる人から豊かになろうという鄧小平が打ち出した政策。
今の日本も同じように、円安になる事で息を吹き返す企業が「=豊かになれる人」に値するのではないだろうか。
ここの数ヶ月の中、急激な円安劇を見せている。
この景色を多くのアパレル業は、数年前の綿花暴騰の悪夢の照らし合わせているのではないだろうか?
衆議院選を間近に向かえ、自民党圧勝ムードにより更なる株価高騰、そして更なる円安。
ある経済評論家によれば、日経平均20,000円、円相場130円超えもありえると唱えている。
我々輸入業界もここにきて値上げムードが押し寄せてきている。
各卸業社は、どの程度の値上げをメーカーが要求してくるのだろうと恐る恐る商売をしている状況に対し、
各メーカーは、価格維持が耐えられない状況にきて、値上げ要求を各卸業者がすんなり承諾してくれるかと、大きな心配を抱えて新たな価格設定をしている最中だろう。
日本を取り戻そうというスローガンではじまったアベノミクス政策。
色々と賛否両論が有る中、自分は黒田バズーカをもろに受けている立場にいながら大きくは賛成派でもある。
あの円高時代のデフレ日本は、アジアの中心であるべき立場である日本として、
かなりエマージェンシーなステータスだったのも事実だった。
あのまま円高時代が続けば、日本はじわりじわりと力を失う形になっていただろう、
例えれば、戦国時代の水攻めにあっているような状況だ。
今経済成長を急激に進めている中国はどんどん力を付け、さらに円高恩恵を受けた韓国もどんどん力を付けていく、、、
力を失った日本はアジアでの権力が弱まり、外交にも大きな影響を及ぼすだろう。
円安は日本に取ってトータル的には「アリ」だ。
しかし、ペースが早すぎるところが問題になっているのではないかと思う。
仕入が高くなれば、売価も上がる、そして物価が上昇する。
これは自然な流れだ。
しかし、物を買う国民の収入が上がらなければ、購買意欲が高まる事は無い。
ではどのようにすれば収入が上がるのだろうか??
物が飽和し、同業他社がひしめく日本経済。
競争激化の中で、価格の叩き合いが行なわれている。
昔の日本は「売り手が強い時代」だったの変わり、今の日本は「買い手が強い時代」に入っている。
今、アベノミクス効果により、力を取り戻したこの「買い手側企業」がネックになるのかと思う。
アベノミクス効果で力を取り戻し始めたにもかかわらず、都合のいいところは未だデフレ時代と変わらず、少しでも安い仕入先から、、、といった事を続けているのではないか?
今、仕入れ高と価格維持のサンドイッチに悩まされているのは、輸入メーカー、エンドとメーカーの間に立つホールセーラーだろう。
エンドユーザーが積極的に購買に努めなければ、全体的な景気回復にはならないかと思う。
一般消費者を相手とするSPAも、結局は一般消費者の財布が潤わなければ意味が無い。
来年は輸出大手企業の日本国内マーケットに対しての購買率拡大を期待したい。
中国の改革開放政策は、確かに「豊かになれる人」は豊かさを手に入れたが、
同時に大きな格差を生み、その歪みの中、今まさにバランスが取れない状況に苦しんでいる。
アベノミクスは改革開放のような経済格差を生まない政策として邁進してほしい。

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